CGF再生療法
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- STEP 1採血
- 手術の直前に、患者さまの腕から少量の血液(健康診断での採血と同程度)を採取します。
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- STEP 2遠心分離
- 採取した血液を専用の遠心分離機(メディフュージ)にセットします。
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- STEP 3加工
- 約13〜15分間の遠心分離により、血液が3つの層に分かれます。その中から成長因子が最も濃縮された「フィブリンゲル」のみを取り出します。
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- STEP 4適用
- 取り出したゲルを、その場で膜状に加工したり、骨補填材と混ぜたりして、手術部位に使用します。
「治る力」を最大限に引き出し、痛みの少ない安全な外科治療を。
「インプラントをしたいけれど、骨が足りないと言われた」
「親知らずを抜いた後の痛みや腫れが怖い」
「できるだけ早く、きれいに傷口を治したい」
歯科治療において、外科的な処置が必要になったとき、多くの方がこのような不安を抱かれます。
ツツミ歯科クリニックでは、こうした患者さまの不安に寄り添い、より安全で、より回復の早い治療を提供するために「CGF再生療法」を導入しています。
当院は、厚生労働省より「特定細胞培養加工物製造事業者」として指定を受けた医療機関です。
厳しい基準をクリアした安全な環境下で、患者さまご自身の血液が持つ「天然の治癒力」を最大限に活用した、次世代の歯科治療をご提供します。
CGF(Concentrated Growth Factors)とは?
CGFとは、一言で言えば「患者さまご自身の血液から作られる、高濃度の成長因子を含んだ完全自己由来のフィブリンゲル」のことです。
私たちの血液中には、怪我をしたときに血を止め、傷ついた組織を再生させる役割を持つ「血小板」が含まれています。
この血小板が刺激を受けると、細胞の増殖や組織の修復を促す「成長因子」が放出されます。
CGFは、専用の遠心分離機を用いて血液を特殊な回転数で処理することにより、この血小板や成長因子を通常の血液の数倍〜十数倍にまで濃縮し、ぷるぷるとした「ゲル状」に固めたものです。
「かさぶた」の進化形
私たちが転んで膝を擦りむいたとき、時間が経つと「かさぶた」ができます。
かさぶたは傷口を保護するだけでなく、その下で組織の再生を促す重要な役割を果たしています。
CGFは、いわば「人工的に作られた、最高に質の高いかさぶた」のようなものです。
これを手術部位に応用することで、身体が本来持っている治癒メカニズムを劇的に加速させることが可能になります。
なぜ「特定細胞培養加工物製造事業者」の認可が必要なのか
CGF再生療法は、血液という「細胞」を扱う医療です。
そのため、法律(再生医療等安全性確保法)に基づき、適切な設備と管理体制を備えていることが厳格に求められます。
当院は、厚生労働省に対して「再生医療等提供計画」を提出し、受理された施設です。
衛生管理
血液の採取から加工、使用に至るまで、徹底した滅菌・衛生管理が行われていること。
専門知識
血液学および再生医療に関する十分な知識を持った歯科医師が管理していること。
安全性
万が一の事態に対するバックアップ体制が整っていること。
巷には認可を受けずに類似の処置を行う歯科医院も残念ながら存在しますが、当院は国が認めた「再生医療の製造拠点」として、患者さまの安全を第一に考えています。
この認可があるからこそ、私たちは自信を持って、高度な再生医療をみなさまに提供できるのです。
CGF再生療法のメリット
CGFを歯科治療に併用することで、患者さまには主に4つの大きなメリットがあります。
① 圧倒的な安全性(アレルギー・感染リスクの排除)
最大のメリットは、100%ご自身の血液のみで作られるという点です。
従来の再生療法では、牛や豚などの動物由来の材料(バイオオス等)や、他人の血液成分を用いることがありました。
しかしCGFは、ご自身の血液以外、添加物や化学薬品も一切使用しません。
そのため、拒絶反応やアレルギー、未知のウイルスによる感染リスクを心配することなく、安心して受けていただけます。
② 術後の痛み・腫れを劇的に軽減
外科手術後の「痛み」や「腫れ」は、組織の炎症反応によって起こります。
CGFには、炎症をコントロールし、傷口を素早く塞ぐ効果があります。
CGFを手術部位(抜歯した穴やインプラントの周囲)に填入することで、術後の不快な症状を大幅に抑え、ダウンタイムを短縮することが期待できます。
③ 骨や歯ぐきの再生を加速・強化
インプラント治療などで「骨が足りない」場合、人工骨(骨補填材)を使用することがあります。
このとき、人工骨単体よりも、CGFと混ぜて使用することで、骨を作る細胞(骨芽細胞)の集まりが格段に良くなります。
骨造成(GBR)
足場となる骨を、より早く、より硬く再生させます。
歯ぐきの回復
傷口の塞がりが早まるため、細菌感染のリスクも低減します。
④ 治療期間の短縮
治癒スピードが向上するということは、それだけ次のステップへ早く進めるということです。
インプラントが骨としっかり結合するまでの待機期間を短縮できる可能性があり、トータルの治療期間を短く、かつ確実に終える一助となります。
CGFが活躍する主な歯科治療シーン
当院では、主に以下のようなケースでCGFを積極的に活用しています。
インプラント治療(骨造成・サイナスリフト)
顎の骨が薄い、あるいは低い場合に、骨を増やす処置(GBRやサイナスリフト)と併用します。
CGFを膜状に伸ばして人工骨を覆ったり、ゲル状にして骨補填材と混ぜたりすることで、骨の再生効率を最大化します。
これにより、従来は「インプラント不可能」と言われた難症例でも、安全に手術を行うことが可能になります。
親知らずの抜歯
親知らず、特に下の顎の深い位置にある歯を抜いた後は、大きな穴が空き、痛みや腫れが出やすいものです。
この穴にCGFを詰めて縫合することで、止血を早め、ドライソケット(骨が露出して激痛が走る状態)を予防し、驚くほどスムーズな回復をサポートします。
歯周外科治療(歯周組織再生療法)
重度の歯周病で失われた歯を支える骨を再生させる際、エムドゲインなどの薬剤と併用、あるいは単独で使用します。
歯周組織の修復力を高め、歯の寿命を延ばすために貢献します。
自家歯牙移植
抜いた親知らずを別の場所へ植え替える「歯の移植」の際、歯根膜(歯のクッション)の定着を助けるためにCGFを使用します。
成功率を一段階引き上げるための重要な鍵となります。
治療の流れ(わずか15分で準備完了)
CGFの作製は非常にシンプルで、患者さまをお待たせすることはありません。
患者さまへ伝えたい「想い」
技術が進化しても、私たちの中心にあるのは常に「患者さまの負担を少しでも減らしたい」という想いです。
CGF再生療法は、決して魔法ではありません。
しかし、患者さまご自身の持つ「生命の力」を信じ、それを科学の力で引き出すという、非常に理にかなった身体に優しい治療法です。
「手術」と聞くと、誰しも足がすくむものです。
だからこそ、私たちは厚生労働省の認可という責任を背負い、最高の設備と確かな技術、そしてこのCGFという「治癒のサポーター」を用意して、あなたをお待ちしています。











